仁宇暁子&徳島形象派

お知らせ

I AM わたしと私 Masuhara Moeko Exhibition

2024年12月01日(日)
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「 I AM わたしと私 Masuhara Moeko Exhibition 」が徳島市川内町の ”ギャラリー ラパンアジル” で開催しました。




形象派美術協会の増原萌子さんの個展です。

暦の上では師走ということでめっきり寒くなってきた今日この頃ですが、訪れたこの日はわずかな霧雨のなか悠然と太陽が出ていて心地よく、空には幻想的な大きな虹が架かっておりました。
個展の会場は虹のふもとの川内町ラパンアジル。

会場の入口に置かれたポスターには、大胆さと繊細さが溢れ出した絵が描かれております。

なんだかこれは不思議の世界に足を踏み込むことになるのではないでしょうか。そんな予感がしておりました。






大きな絵から小さな絵、ゆうに30点はこえる絵画が展示されております。

豪快な構図の作品達をゆっくりと見つめていると、ふんわりと小さな声も聞こえてくるようです。

大胆さと繊細さが同居する絵だなあ。と思いつつ鑑賞していますと、わりとモデルをモチーフに描いた作品が多いことに気づきました。

なるほど、人物を好んで描いているということなのね。
どうりで人間らしい移り気の気質が絵に内容されています。

コロコロと変わる顔色。楽しんだり哀しんだり。モデルさんの身体や顔の形だけ真似て描くなんてことはせず、人や自身の感情を絵に混ぜ込んで描いているようです。


はあ。絵の具や画材の他に情緒で絵を描いてるとは。。いやはや感動の一言です。






 ▲ 晩夏


絶妙な裸婦の形。胸の線が魅力的。古代の埴輪の様であり超現代的である。







 ▲  ニューヨーカー


ニューヨーカー。街角ですれ違う男女。







 ▲ レモン


何層にも重ねられた色点。奥から奥から溢れだすレモンの香り。よく見るといくつもいくつもレモンが溢れ出す。清々しく新鮮な傑作である。





 ▲ 月夜


波打ち際で月が砂浜と戯れている。
それを一本の黒い線がなぞり、紫の風が吹く。






 ▲  もくもく


思い切りのよさ。
浮遊して心地よく、そしてくっついてくる。

会場で観てる人が、奥の方から虹が見える。って言ってたね。

虹が似合う絵っていいですね。






 ▲ Venus


この絵をみると羨ましいなあと思った。
色んな線、形、沢山自分のものにしている。
なので誰かの真似をする必要がないし、しようとも思わない。
いいよね。そうなりたいなと思った自分がいました。










 ▲ season

風、水のにおい、豊かな木々、大地の力強さを感じる。
生命力が画面からあふれ出す。









 ▲ フランスの村

絶妙なバランスの色彩の組み合わせと形の中に、きらりと輝く黄金のライン。

太陽に照らされる南フランスの情景が目に浮かぶよう。














 ▲ リラックス

ぴょーんと飛び出てきた人のかたちがとってもユニーク。
あたたかな光に照らされた素直なタッチの絵がほっとする時間を与えてくれる。






人が好きで、時には嫌いになって、ぶつかって、喜んで、けたけた笑って、泣いて。良い時も悪い時もすべてわたしなんだよ。

そんな風に感じた展覧会「 I AM わたしと私 Masuhara Moeko Exhibition 」は12月15日・日曜日まで開催中です。
皆様お誘い合わせの上、ぜひご来場いただきたいと思います。